オクルパッドとは
これまで弱視の治療には、良い方の目を強制的に隠し(片眼遮閉)、弱視眼を無理矢理使うことで視力の向上を促すことが一般的でした。しかし小さなお子さまの場合にそのような治療は難しく、遮閉に使うアイパッチによる皮膚のかぶれや、健常な方の目の弱視化(遮閉弱視)といった問題が常につきまとい、長期に治療を継続することが困難でした。
2015 年、北里大学医療衛生学部の半田知也教授によって考案されたオクルパッドが販売され、片眼遮閉を行わずに両眼開放のまま弱視訓練を行うことが可能になりました。
オクルパッドですること
特殊な偏光眼鏡をかけて、オクルパッドで30 分ゲーム、あるいは動画を視聴するだけの治療です。わずか週 2 回の訓練で、従来の健眼遮閉よりも視力向上があったとする報告もあり、迅速な治療が期待されます。
オクルパッドの特徴
- 遮閉弱視の危険がない
- 遮閉による瞳孔の散大がない
- 片眼遮閉よりも脳血流が多い(視覚刺激が多い)
- 立体視の発達を妨げない
- ゲームをすることで小さい子どもでも集中できる